空間のアクセントに日本の伝統工芸 漆塗り
2025年09月19日category:空間アクセント
リニューアル工事の打合せにお伺いしますと、時々〝漆塗り〟できますか?とご相談を受けることがあります。
「漆を塗る」というのは、日本の伝統工芸である漆塗り(うるしぬり)のことです。
漆はウルシの木から採れる樹液を精製した天然塗料で、塗ると硬化して強靭な塗膜をつくり、光沢や深みのある色合いになります。
漆は優れた天然塗料で、防水性・防腐性・耐熱性に優れ、化学塗料よりも堅牢で柔軟性があるのが特徴です。
また、抗菌作用や酸・アルカリ・アルコールに強い性質、そして使用するほどに光沢が増す点も魅力です。
漆芸家(塗師)スタッフが社内のコンセントプレートに漆を塗ったとこと、雰囲気のよいコンセントになりましたのいでご紹介いたします。
漆芸家(塗師)スタッフから丁寧に梱包されて届きましたので、
弊社(大阪オフィス)の来客応接コーナーにあります壁コンセントのプレートを漆塗りタイプへ交換します。
プレートの取り換えは、上下ビス2本を外し新しいプレートへ入れ替える作業ですが、漆塗りのため慎重に取り扱います。
この際、規格・品番によってコンセントやビスの位置が合わない商品がございますので、取り付け前にご確認が必要です。
弊社へご依頼いただけましたら、一般的なスイッチ・コンセントプレートでしたらオリジナルデザインが制作可能です。
写真(上)漆塗りされたコンセントプレート
写真(下)取り外しされたコンセントプレート
ソフト巾木のカラー(ブラック)とも違和感なくおさまりました。
日用品に漆を使うと、和モダンな雰囲気や高級感が出せますし、空間のアクセントにもなります。
今回はブラック一色の仕上げですが、自社で商品化していますので、模様を入れたり、ラインを入れたりしたオリジナル商品の制作も可能です。
漆塗りの具体的なメリット
・優れた耐久性
・断熱性・保温性
・美しい光沢と経年変化
・抗菌性・防腐性
・修繕の可能性
漆の主な弱点は、紫外線(日光)による「変色」や「劣化」です。
また、極端な乾燥も漆膜のひび割れや剥がれを引き起こすため、乾燥しすぎに注意し、適度な湿度を保つことが大切です。
漆塗りができない、または避けるべき場所と条件
・高温多湿で急激な温度・湿度の変化がある場所
・強い紫外線が当たる場所
・電子レンジや食洗機
・長時間の浸水
詳しくは弊社 漆芸家(塗師)スタッフ までお問合せください。
今後、コンセントプレート以外で漆塗り商品の計画も検討しています。
オフィスや店舗でも、和モダンな雰囲気で高級感を演出したい空間がございましたらお気軽にご相談ください。