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静かになったオフィスでアルミパーティション新設工事

2025年10月14日category:パーティション工事

間仕切り工事やパーティション新設工事を行うにあたり
オフィスの稼働時間に影響を与えないように、工事の時間をどう確保するかが課題です。
今回は、事前にビル管理会社と打合せをしまして、深夜帯にアルミパーティションを施工することになりました。
アルミパーティションを使用することで、短時間での施工が可能になります。

深夜、静かになったエレベーターホール前にアルミパーティションの資材が運び込まれ、エレベーターを荷揚げ用で〝専有運転〟に切り替え。
エレベーター使用のスケジュールも管理会社と調整し、搬入口や通路には養生を敷きスムーズに進めていきます。

設置場所では、最初の工程である〝墨出し〟が非常に重要になります。
墨出しとは、設計図面をもとに実際の床や天井へ正確な位置を印す作業のことです。
このラインが少しでもズレてしまうと、パーティションの設置位置や扉の開閉、天井の納まりにも影響が出るため、慎重な確認が欠かせません。

墨出しをしたラインで、パネルのカット寸法をコンベックスで確認。
アルミパーティション工事でも1枚のパネル寸法が仕上がりの精度を大きく左右します。
そのため、カット前の寸法確認は欠かせない工程です。

レーザー墨出し器を使用しながら基準線をミリ単位で確認しながら進めます。
墨出し器から緑色のラインが静かに床と天井を照らします。
これは、床と天井に対して水平・垂直の基準を正確に示すためのラインです。
職人は、このラインを頼りに柱やパネルの位置を丁寧に合わせながら一つ一つのパーツを正確に固定していきます。
目視だけでは分からない傾きもレーザーで確認することで、施工全体の精度を高めることができます。

設計図通りに進めてても、場所によって床や天井のレベル差あるため、実際の寸法を測りながら微調整していくことが大切です。
コンベックスで正確な高さを測定し、寸法に合わせて支柱を現場でカットしました。

支柱以外の部材も現場での最終調整カットが欠かせません。
今回の現場でも、アルミ部材を実測寸法に合わせて丁寧にカットしました。
断面の処理や端部の仕上げも現場で丁寧に行い、美しい納まりと高い精度を両立させます。

事前に用意された部材をそのまま取り付けるのではなく、正確な寸法を確認しながらカットが必要になるパネルも出てきます。
美しく水平・垂直が出るように丁寧にカットしながら進めていきます。

支柱の設置と寸法確認を終えたら、いよいよパネルの取り付け作業に入ります。
1枚1枚のパネルを支柱の溝に差し込みながら垂直。水平を確認し丁寧に固定していきます。
パネルの高さや幅寸は事前に現場寸法に合わせてカット済み。
そのため取り付けはスムーズに進みますが、最終的な微調整や水平確認を怠らないことが、美しい仕上がりにつながります。

取り付けが進むにつれ、空間の輪郭が少しずつ現れ、完成形が見えてくるこの瞬間は、現場に立つ職人・施工管理にとってもやりがいを感じる工程になります。

最後の扉を取り付け、新しい応接室の工事が完了です。
扉は使用頻度が高く、パーティション全体の印象を決める重要な部材。
ミリ単位で確認しながら慎重に取り付け、位置や開閉方向、クリアランス(隙間)を確認しながら慎重に取り付けていきます。

深夜という限られた時間の中で、一つ一つの工程を進め、無事に応接室が完成しました。
今後も、業務に支障を与えない夜間工事や高精度な施工を通して、お客様の理想のオフィスづくりをサポートしてまいります。

パーティション、間仕切り工事、内装全般のプランニングから施工・管理まで、
弊社へお気軽にご相談・お問合せください。

現場管理・現場撮影:Atsushi.K
カメラ:KODAK PIXPRO C1