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新しい形として生まれ変わる建築物

2025年05月12日category:EXPO2025

大阪・関西万博が開催されてる「夢洲」てどんなところ??
大阪市にある人工島で、海に囲まれた開放的なところです。
もともとは廃棄物最終処分場として開発され、現在も一部が大阪市の一般廃棄物最終処分場とされています。
そんな夢洲の約155haが、大阪・関西万博の会場となり、世界各国のパビリオンが建設されました。
Osaka Metro中央線の新駅「夢洲駅」、主要鉄道駅からのバス、船、近隣駐車場など限られたアクセスですが、人工島へ気軽に足を運べるようになりました。

大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」
開催期間は、10月13日までの 183日間
世界最先端の技術や社会システムを未来社会として学べる機会に是非参加しましょう。

私達は、河瀬直美さんがプロデューサーを手がけられたシグネチャーパビリオン
「いのちのあかし」へ向かうことにしました。

こちらは、
奈良県と京都府で廃校舎となった2つの校舎が夢洲万博会場で生まれ変わることをテーマとしたパビリオン。
奈良県十津川村立折立中学校、京都府福知山市立細見小学校から運び込まれた廃材がどのような形で移築されたのか、少しでも建築に刻まれた時間を感じることができればと思い立ち寄ってみました。

会場には木造校舎が3棟建てられているのですが、今回は「森の集会所」奈良県十津川村立折立中学校(北棟)に入ってみました。

校舎の残す部分と、大胆に変更された部分が混在され、単に移築された昔のノスタルジーだけでなく、建築物に長く刻まれた時間を新しい形として生まれ変わった木造校舎です。

社会の変化によって役割を失い、解体が決まってしまった木造校舎、
もしかすると、この会場のどこかに廃材として埋まっていたかもしれません。
大阪・関西万博というステージで、解体され姿を消してしまっていたかもしれない建築物がパビリオンという役割を与えられ、会場に来られた世界中の人々に新しい姿を見せてくれてるような気がしました。

森林に囲まれた教室から「対話シアター」で生まれた対話の記録や、建築の移築ストーリー映像などを見ることができます。
この建物の他、エントランスや対話シアターがあり、初めて出会う全く知らない二人が一期一会の対話を始めることができ、毎回変わる対話の相手は世界のどこにいるかわからない人。
対話を通じて、異なる人種や宗教、文化や風習などの違いを楽しめる場所だそうです。

一つ一つ丁寧に解体した廃校舎の建築部材を会場まで運搬し、再度パビリオンとして組み立てられた校舎。
古い木材と、新しいコンクリート・ガラスのコラボレーションは訪れた方にどのような印象を与えるのでしょうか?
梁や柱に残るキズや落書きなど、校舎に刻まれた時間や記録がいのちのあかしだと思います。

会場での場所は、大屋根リングの中心に位置する「静けさの森」から南西へ

Dialogue Theater いのちのあかし

興味ある方は一度 対話シアター を体験してください。

EXPO2025 OSAKA JAPAN
2025.05.11
撮影:Atsushi.K