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どこでも働ける時代に ワークプレイスに求められることとは・・・

2021年05月24日category:働く場所

この1年間、ウィズコロナ・アフターコロナでオフィスでの仕事から、在宅やカフェなどのテレワーク・リモートワークという働き方に変わってきました。
その中でも、“オフィスへの出社” と “在宅でのテレワーク” を両立するハイブリッド的な勤務をとられてる企業が増えてきてるようです。
この流れを受け、シェアオフィス、サテライトオフィス、コワーキングスペースといった柔軟に使えるワークプレイスが進化してきてます。
同時に、人が集まる本社オフィスなどは、縮小されていく傾向にあります。
オフィスを縮小するのではなく、必要でなくなったスペースで何ができるのか?
今までは当たり前のように出勤していたオフィスは、明確な目的を持って通う場所へ変化していくでしょう。
会社でしか仕事ができなかった時代から「どこでも働ける時代」に変化していることで、ワークプレイスに何が求められるのでしょうか?
そんな事を考えながら、オフィスのプランを想像してみます。

緊急事態宣言が発令された京都市内で、オフィスの改修工事が完工しました。
ホームオフィス、シェアオフィス、スモールオフィスをされている京都の「いのべーしょんオフィス」さんです。
アルミパーティションで細かく仕切られたオフィスを広いオフィススペースに変更。
オーナーさんの希望で、天井・壁を真っ白にやり替え、柱にレンガ調のクロスでアクセントを付けました。
綺麗で優しい雰囲気を感じることのできる空間となりました。

こちらのオフィス空間をお借りしてレイアウトプランを3つ描いてみます。

■LayoutPlan-a
昭和の時代にオフィスの基準となった部署ごとにデスクを配置するレイアウト。
管理職が窓側に並び、各部署ごとにデスクで島を構成する執務スペース。
会社へ出勤すると、自分のデスクが決まっていて、その決められたデスクで業務を行います。
こらが会社だ!! というオフィスレイアウトです。
今も変わらずこのスタイルで業務されてる企業さんも多いです。

■LayoutPlan-b
昭和から平成に代わり、日本のオフィスにも少し変化が現れてきました。
それが、アメリカで誕生した「フリーアドレス」自席を持たない執務スペースです。
自由に働くデスクやテーブルを選択できるフリーアドレスを導入することで、他部署などとのコミュニケーションの活性化や執務スペースの効率化が図れるようになりました。
色々な方との交流で、新しい考えや価値観に触れ、より良いアイデアの創造に繋がります。
また、自分のデスクを持つと、自分の持ち物がデスクに増え整理整頓ができないケースが起こりますが、フリーアドレスになると個人の持ち物を置きっぱなしにすることもなくなり、綺麗に整頓された見栄えのよいオフィス空間となりオフィスの環境美化が促進されます。
一方、部署内のメンバーがバラバラに座ることで一体感が無くなる、、、いつも同じ席に座ってしまいフリーアドレスの意味がない、、、
など社員のモチベーションが低下してしまう現実もありました。

■LayoutPlan-c
今では、ノートパソコンやタブレット、スマートフォンの普及、そしてインターネット環境が充実し、様々な場所で仕事をすることが可能となりました。
5~10年前から社会環境が変わり、勤務制度の見直しで「テレワーク」・「リモートワーク」を取り入れる企業が出てきました。
業務に応じたベストな働き方 (勤務体制・オフィス環境の見直し) が必要な時代に今、オフィスで何ができるのか・・・
フリーアドレスとは少し違った働き方ができるオフィスプランです。

最近では、従来のフリーアドレスレイアウトでは「働き方改革」に柔軟に対応できないケースがあり、目的や業務内容に応じて最適な “働く場所を選べる” オフィスを求めるご相談もあります。
固定席でもフリーアドレス席でもない働き方ができるこれからのオフィス。
オフィス環境を改善された企業さんからは、社員の自由度や満足度、仕事へのクオリティが高くなったことで会社としての魅力が増し、より優秀な人材が集まるようになった。ということが現実におきておるようです。
特に重視されるようになったのが「生産性」・「効率性」です。
集中して働きたときは集中できる個別スペース、数人でのグループワークはテーブルスペース、リラックスして働きたいときはソファスペースなど。
今では、カフェなど落ち着いて仕事ができる場所を選び、作業効率を上げる働き方も注目されてます。

アクティビティ・ベースド・ワーキング(Activity Based Working)ABW 的な働き方で、必要でなくなった空間でオフィス環境の改善をされてみてはいかがでしょうか。