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省エネ、快適の先に。

2025年06月17日category:店舗・オフィスエアコン

中南米の国であるチリが大阪・関西万博にパビリオンを出展したことを記念し
大阪港にチリ海軍の練習帆船である「エスメラルダ」が42年ぶりに入港するとの情報を聞き、船内の一部が一般公開されていたので見学してきました。

船内を見て回っていると室外機を見つけました。

冷房能力は22000BTUとなっており日本で使われているkWに換算すると6.3kWタイプです。

残念ながら室内機が設置してある場所は非公開でしたが日本でよく見る壁掛型のエアコンが付いているようでした。

実はチリではエアコン普及率が非常に低く、業務用エアコンの需要は日本が約90万台/年なのに対しチリは約5000台/年程度です。その背景には温暖な気候であることや不安定な電力インフラなどがあるそうです。
とはいえ経済成長の著しい中南米の国ですので、かつての日本のように急激にエアコンが普及する可能性も十分にあります。

そこで重要になってくるのはやはり「省エネ」です。

チリでも省エネ機器の導入を促進すべくビルや商業施設へ省エネ設備の導入促進や省エネ設備のリース事業が展開されているそうです。


地球温暖化問題は全世界共通の課題となっていますね。

関西万博で連日長蛇の列で話題のアメリカでもエアコンの省エネ化が加速しているようです。

以前、アメリカでは大型の空調機から各部屋へダクトを使って風を送るダクト方式、いわゆる全館空調方式が主流でした。
この方式のメリットは建物内が均一な温度に保てるという点があります。冬になると話題になるヒートショックを予防するという意味では大きなメリットとなります。
また各部屋にあるのは室内機ではなく、吹き出し口のみで室外機も1台だけなので見た目もすっきりスマートに設置できます。
しかし、この方式では空調を必要としない部屋や空間にも冷気や暖気を送ることになるので省エネ性には欠けるというデメリットがありました。

そこで近年広まっているのは日本でよく使用されているダクトを使わず、各部屋に室内機を設置して必要なところだけを空調するダクトレス方式です。

快適と省エネの両方に配慮したいという時代の流れを汲んで、アメリカのエアコン事情も今後さらに変化していくのかもしれません。

では日本ではどうでしょうか。
日本では「省エネ」や「快適」は20年以上前から当然のキーワードとしてエアコンが展開されてきました。そこにさらなる付加価値を見出すために各メーカーから特長あるエアコンが発売されております。

「省エネ」「快適」に次ぐキーワードは「安心」がトレンドとなりつつあります。

万が一ガス漏れを起こした際に、自動で遮断弁が作動し冷媒ガスの漏洩を抑制するエアコンや、コロナ禍で話題になった換気のできるエアコンなどは使用する人の健康面での「安心」をテーマにしています。

また、空調機とメーカーのクラウドをインターネットで繋ぎ、エアコンの運転データを常時採取することで故障の予兆を診断するものも近年注目されています。

故障する前に対策できるので空調機が急に停止してパニック!ということを防ぐことができ「安心」ですね。

このように空調事情は日本だけでなく、世界的に日々変化しています。

危険な暑さでも安心でき、猛暑をこれ以上酷くさせないためにもエアコンの更新は有効な手段の一つです。


その一歩をお手伝いします。まずはお気軽にお問合せ、ご相談ください。